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私は、地元世田谷の小学校でPTAバレーのコーチをしている。
しかし、コーチとは名ばかりで、みんなからは「パパ〜」もしくは「オヤジー」と呼ばれている。
だから私も、「うちのバババレのオババども」と−聞こえないところで−呼んでいる。
チームは、弱くはない。が、5ブロックでは万年2位である。1位はダントツで、都大会の常連だから、やむを得ない面もあるが、うちのオババどもの向上心のなさも要因ではある。
正確に言うと向上心がまるでないわけでもないらしい。酒の席では「今度は勝とうぜー」と盛り上がる。
しかし、疲れる練習はイヤ。地味な基礎練習もイヤ。しかも、人の話は聞かない。長い話はすぐ飽きる。練習の途中で、いなくなったと思えば、体育館の裏でイップクしていやがる。くそっ。
そんな連中をどうやって戦力アップするかというのが今回の話題。
まずは、短い話で、しかも楽な方法でバレーのエッセンスを伝えることを考えた。以下は、オババとの会話。
私:「みんなー。パスとトスの違いを知っているかな」
オババA:「わかーんなーい(気色悪い声で)」
オババB:「字が違う(キッパリと)」
私:「・・・(無言で蹴りのポーズ)」
私:「正解は、『打て!』と言ったら、それがトスです。黙ってあげるのはただのパス。もうひとつ、『打て!』と言って上げられたのを打てなかったら誰が悪いか? それは100%アタッカーの責任です。」
私:「わかったかなー? はい、復習。打てと言って打てなかったのは誰が悪い?」
オババ全員:「アタッカー!」
私:「はい、良く出来ました。」
というわけで、このあと2段トスの練習をして、とにかく「打てー」の声を出させることにした。ま、実際にラリーになったりするとほとんど忘れちまうのだが、やっているうちに雰囲気だけはできてきた。
さて、このパスとトスの違いについての短い話だが、実は奥が深いのである・・・と思っている。
佐羽風にもっともらしくいうと、第一に声を出すことには自分の動作目標をはっきりさせる効果がある。漫然とプレーするより自分自身に気合が入る。
第二に、アタッカーを動かす効果がある。アタッカーに気合を入れると考えてもいい。
第三に、これが結構重要なのだが、とかくバババレでもアタッカー優位のムードができやすく、アタッカーがわがままな御託をならべるケースが多い。こういうムードは断固粉砕すべきで、そのためにも打てと言われて打ち返せなければアタッカーの方が悪いとまずは決め付けておいたほうが良いのである。
長い話は疲れるので今日はここまで。(2001.3.31 高22 久須美)
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