一排会コラム


第16話 バレーに関わる一排会語録

久しぶりにバレーの話題を。
一排会にはバレーにまつわる様々な語録がありますが、30年以上前から現在まで伝わる代表的なものをご紹介したいと思います。意味を良く噛み締めればバレーの神髄というものが判ってくるのではないでしょうか?
昔のものは私もまた聞きであったり記憶が定かでないので、どなたがおっしゃった言葉かは一部省略させていただきます。

●「心眼で見ろ」
おそらく1973年頃のものだと思います。当時はバレー部の練習は屋外でしたので、冬の夕暮れ時には辺りが暗くなり、ボールも見えにくくなったものです。
その時もおそらくそうした状況だったのでしょうが、「ボールが見えない」という人に向かって「心眼で見ろ」。
これは視覚だけに頼らず、精神を集中することによって気配や流れでボールを把握せよということです。全てのスポーツや武道に通じるすばらしい言葉です。

●「塩水を飲めば治る」
私がこれを聞いたのは1974年の夏合宿です。練習のあまりの厳しさに発熱してしまった1年生に対して、当時医学部の学生だった某OBが放った名セリフ。
当時1年生だった私は心の中で「だったら医者なんていらないじゃん」と思ったものでした。
今はこの言葉の意味が良く判ります。

●「まだ倍はいける」
厳しい夏合宿の練習で倒れそうになった時に、「人間は、もうだめだと思ったところからまだ倍はいけるんだぞ!」
その根拠は今でも判りませんが、なんとなく、そんなもんかな?とは思えるようになりました。

●「演技すんじゃねえ」
これもやはり厳しい夏合宿でのことです。苦しそうにしている現役にOBから何度も浴びせられた言葉。
結局、苦しそうにしているというのは「苦しい自分を演じている」ということなのですね。この類似語で「役者やの〜」というのもありました。
その後、本当に苦しい時には苦しそうな表情もできず、ただ目から涙だけが出てくるということを知りました。

●「ネットより高く上がったトスはアタッカーの責任」
この言葉はきっと某名セッターの言葉だと思います。自分のミスを棚に上げて・・・なんて思ってはいけません。エースアタッカーたるもの、獲物を狙うように常にトスを待ち構え、ネットより高く上がったボールは自分が決める!という気持ちを強く持ち続けなくてはいけないということです。

●「ネットの高さなんて気にしたことない」
これは比較的新しいものですが、バレーの練習試合の時に私が「今日はなんだかネットが高く感じますね」と言ったら、某先輩が「オレは今までネットの高さなんて気にしたことないよ」
これは目からウロコでした。なるほどねえ。

●「それぞれが自分のやるべきことをやろうよ」
これもかなり最近のものです。以前のコラムにあるように一排会名監督のお言葉。
バレーだけでなく全ての社会生活にも通用することですよね。

●「カッコつけるなら最後までカッコつけろ」
これは1975年夏合宿の夜練で、現在教職にいらっしゃる方から当時2年生だった私が正座しながら頂いた言葉です。この時併せて「カッコいいプレーヤーのマネをしろ」とも言われました。スポーツ全てに言えることですが、うまい人をまねて形から入るというのはすごく大事ですよね。
一方で「生意気そうにやるなら最後までそれを根性で貫け」という意味もあったと思います。

●「お前ら今日は陸上部な」
これは語録というより練習に対する考え方の問題です。私がまだ1年の時の土曜日の練習で半日ずっとボールに触らず、校庭を何周もインターバルでダッシュしたり、砂場のへりにつま先だけ乗せてかかとを浮かせたり、直立している人をポンポンとウマ飛びで飛び越していくなど、まるで陸上部のような練習に徹したことがありました。基礎的な下半身のバネがないとバレーは上手くならないよということです。
そういえば雨の日に柔道場でバック転とか前宙とかの練習をみっちりとしたことも思い出しましたが、バレーには優れたボディバランスも大切ですね。

いろいろ思い出しながら書いていたら、本当に現役の時の練習は厳しかったことを思い出してしまいました。
しかしその時に鍛えてもらったからこそ、20年以上のブランクを越えて今この年齢になってもそこそこ身体が動くのだろうと実感しています。高校生相手に本気で怒って、叱って、励まして、時には一緒に泣いてくださった先輩方に、今はただただ感謝の気持ちで一杯です。
(佐羽 高29)


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